こどもとまなぶ。

二歳差の兄弟とのゆるゆる知育のきろく。

思い出す

全然子育てと関係ない話なんですが、10年ずっと後悔してることがある。

とても関わりができるとは思えなかった人とひょんなことから出会って、うろたえながらメール交換するようになった。

探り探りで話をして。

私は彼の大事な人の友達だったので、だいぶ温かく見守ってもらっていたと思う。

なんだかこっちはとてもすごい人だと思っている人だったので、どこまで踏み込んでいいのかなぁ、と思いながらメール交換してた記憶がある。

自分の人生経験の乏しさや無自覚な失礼さをその時自覚して、それは今でも戒めになってる。

 

ある日、メールが返ってきた。

いま読み返すと、彼の、彼の大事な人への精一杯の気持ちが書いてあった。

その頃の二人はなんだかしんどそうだった。

私は別件でちょっとしんどくて、二人に歩み寄りきれない時期だった。

だから、もらったメールを読んで、その内容を消化しきれずに返事をしなかった。苦しくなって。

いつか返そうって思ってそのまま。

 

タイミングを外して、もともと、相手は本当なら関わらないであろう人だという気持ちがあったから、余計に間をおいて返信できなくて、それっきり。

 

そうしたら、死んでしまったんだよね、相手が。

あのメールを返さなかったことをずっと後悔してる。

 

久しぶりに読み返したら、あの時とは印象が違って、とても真摯に私にメールをくれていた。忙しい人なのに。

そして、色々考えていたけど、私が一人で抱えてただけだな、と思って。私から壁を作ったんだな。あの人はやっぱり優しい人だったと思う。

ごめんね、も、ありがとう、もいわないままで、ちゃんとしたお別れもできてない。

 

ずっと後悔してる。

 

そろそろもらったメールも消えてしまいそうなので印刷して戒めに持っておこう。